いんげん

ザ・ネゴシエーションのいんげんのレビュー・感想・評価

ザ・ネゴシエーション(2018年製作の映画)
3.6
ヒョンビンとソンイェジン。韓国ドラマ「愛の不時着」で話題のコンビがテロリストと交渉人として対決!
って、愛の不時着は観てませんけど(どーん)

かなり面白かった!
展開がよく練られてますね。冒頭の事件でソンイェジンが交渉失敗して人質を死なせてしまうんだけど、そのエピソードが最後までしっかり繋がってる。

ただ、交渉時の緊迫感はすごい良いんだけど、ソンイェジンをはじめとする交渉人側が終始ヒョンビンにやられっぱなしなのが残念だったかな。
ソンイェジンの有能な交渉人である設定が活かされてないというか、交渉人席に居続けられたのは単なる成り行きでしかない感じがして勿体ない。
機転利かせた一言で、ひとりでも人質を解放させるエピソードとか入れて欲しかった。でもそれやっちゃうとタイの潜伏場所がダミーだったのがバレちゃって、後半の展開に繋がらないし、なかなか難しいね。

あのハゲた先輩が1番有能説あると思います。
単独でヒョンビンのアジトを発見し、わずか数時間で過去の出自まで丸裸にするという豪腕。凄すぎて笑うわw
あの辺ちょっと強引だったかな。


とは言えヒョンビンとソンイェジンの演技合戦は迫力ありました。
特にソンイェジン凄いですね。ショックを受けた時のぶるぶる震える演技に魂こもってるよ。

ラストの展開も綺麗でした。
言っちゃ悪いが良くあるパターンなんだけど、王道な感じでいいですよね。
ラスト30分くらいのストーリー、そっくりな展開どっかで見た事あるんやけど思い出せないわ。

プロットと役者の演技が光るいい作品でした!
ただ、作品タイトルでもあるネゴシエーションが単なる舞台装置になってて、交渉人ならではのカタルシスがほとんどなかったのが少し物足りなかったかな。