アヤネ

母を亡くした時、 僕は遺骨を食べたいと思った。のアヤネのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2019年6本目。正直最初から最後まで常に泣いてて正常じゃなかったのでこの評価が正しいかいなか(笑)でも、あの絶壁のシーンでの親子三人のシーンと、母が亡くなったあとの父さんと兄弟のシーンはほんとによかった。親子三人のシーンは、なんかこうあの三人が家族だってのが、不思議なくらいにすぅっと理解出来て。親はいくつになっても親だし、子はいくつになっても子だし、家族はいくつになったって家族のままなんだなって。兄ちゃんが海で叫ぶシーン良かったなぁ。「おふくろの形見の時計、もう動かないのにずっとつけてんだぞ!どうだ!女々しいだろ!」ってなんかもうぎゅってなった。泣いてるんだろうサトシの顔が見えないで、ふるふる首降るサトシを力任せにギュッて抱きしめるのも良かったし、「親父が死ぬときはおれが面倒みるからな!」とかも最高だった。でも最後にお母さんの顔が空に浮かんだのはあまりに漫画的表現で「!?」ってなって涙引っ込んだけども(笑)あと石橋蓮司さんのお父さんがめちゃ良かった。ずーっと足さすってんのとかさぁ、酒浸りになって草ボーボーの庭で大の字になってんのとか、ぐすぐす泣き出すのとか。かわいいのきわみ。サトシはやっぱ、サトシの気持ちわかるからつらかったなぁ。ラストの、まだ授かってもいない我が子への手紙は気ぃ早すぎると思ったけども(笑)、親の死は子を前に進ませる、すごいエネルギーを生むっていうのはほんとに、いつか自分の親が亡くなった時に支えにしたいセリフだなって思った。うん、なかなか見返せないだろうけど、良い映画だったよ。
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