Yuuki

母を亡くした時、 僕は遺骨を食べたいと思った。のYuukiのレビュー・感想・評価

4.0
末っ子で甘えん坊のサトシの母・明子はいつも明るく元気でパワフルなのだが、母の体にガンが発見されてから平和だった宮川家に変化が訪れる。サトシはかつて自分が白血病にかかった時に励ましてくれたように、今度は自分が母を勇気づける番だと奮い立つ。果たしてサトシは母の遺骨を食べることができるのか…?な話

↑最後の一文は嘘です。原作者の宮川サトシさんとは普段から仲良くさせてもらってて、デビュー作がめでたく映画化ということで脇目も振らず映画館に突撃し正座で見させていただきました。いや〜母ちゃん系はやっぱどう我慢しても泣いちゃうって〜おろろ〜ん…。まだ親の死に目にはあってないけど、いずれ来るであろうその日の前に最大限KANSYAは伝えなければなりませんね…まあ私の母は還暦を過ぎてなおジュリー(沢田研二)のコンサートのために大阪から東京まで行ったりする程度には鉄人なのでまだまだ先かと思いますが…。そんな感じで最愛の人に死が目前に迫る中での周囲の人々の苦悩や焦燥を丁寧に描写し、それを乗り越えていく構成はとても見やすく、さっさんを全力応援せずにはいられない!という感じでした

出演してる人々も素晴らしく、特にヤスケンのパワーとエモーションが100のっかった演技がめちゃめちゃすごい!特に「泣き」の表現もすさまじすぎてちょっと圧倒されてもらい泣きしちゃいました。彼女マリちゃん役の松下奈緒、父の石橋蓮司、そして母ちゃんの倍賞美津子、どれも喜怒哀楽すべて素晴らしく100万点!友人関係を抜きにしてもオススメできるやつですね。余談ですが見終わった後に「私も遺骨を食べたくなりました!」という感想を言うとヒンシュクを買う可能性が高いのでやめた方がいいかもしれません。敬具
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