うみぼうず

母を亡くした時、 僕は遺骨を食べたいと思った。のうみぼうずのレビュー・感想・評価

4.0
学生時代に母を亡くした身としては、非常に共感できて切なくなった。

ストーリーの起伏ではなく感情の起伏を魅せる、そんな映画なのかなぁと思う。多用される長回しや、ものすごくゆっくりなズームなど、入りこんで観ていける。

家族と死は人によって触れる機会も状況も違うので、受け止め方は人それぞれと思う。
でも「母はいつまでも死なない」と思ってしまう(そう信じたい)のはあるだろうし、死をきっかけに何かが動くこともある。それが前向きな変化か後ろ向きなのかの違いもあるだろうけど。

母のために何もできなくて叫ぶお兄ちゃんの気持ちも分かるし、できるだけ長生きして欲しいサトシの気持ちも分かるなぁ。
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