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ティム・バートンのコープスブライドのoncochiのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

泣けるなぁ。。。ティム.バートン監督。
「ビッグフィッシュ」も「コープスブライド」も恋に破れ傷つく乙女を演じた、ヘレナ.ボナム=カーターにやられました。

明日に控えた結婚式での新郎の台詞を覚えられない、ビクター(声はジョニー.デップ)が、一生懸命に森の中で練習をします。やっと完璧に台詞と所作を覚えた!と喜んだ瞬間、死者の世界に引きずり込まれてしまうのです。
彼がやり遂げた場所こそ、十数年前に花嫁になり損ねた薄幸の乙女エミリーが永久の眠りについた場所だったからでした。
婚約者のビクトリアを愛しながらも、少しずつエミリーに惹かれていくビクター。

一方、ビクターの家の財産が目当てだったビクトリアの両親は、彼がいなくなった事で、結婚式に参列しようとした富豪に奥方が居ない事を知ったとたん、娘を富豪に嫁がせます。
それを知ったビクターは絶望し、エミリーと死者の世界で生きていく事を決意するのですが・・・

ラストシーン、ビクトリアがいる事に気付いたエミリーが身を引き、夜空に去っていくシーンは泣けました。
・・・こーゆーシチュエーションに弱いんだってば。。。

この映画はCGではなく、コマ撮りの立体アニメーションだそうです。
表情の一つ一つが細かくて、エミリーの大きな瞳が語る悲しみが切なすぎるぅ。(・・・でもその眼何度か外れて転がります。流石はバートン監督)

そして、「結婚式のプレゼントよ」と言ってエミリーがビクターに渡す箱に骨が入っているのですが、実はビクターが小さい頃飼っていた犬のスクラップスだってシーンも泣けました。

ホネなんだけど、この犬がメチャメチャ可愛い

80分もない短い映画ですが、見終わった後チョット切なく、優しい気持ちになれる映画でした。
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