Takashi

ティム・バートンのコープスブライドのTakashiのレビュー・感想・評価

3.0
「鼓動は止まっても、心は痛むのか」

婚約中の青年が、間違って死者のエミリーと結婚してしまう、という話。欲望に渦巻く自分たちの損得のみを考えた政略結婚の現実、そして純粋に花嫁になりたかったエミリーとそれを純粋に祝う死者たち。それを訴えるかのように、リアル世界がモノクロで、死人の世界がカラーで描かれているところがとても印象的。

死者の世界は楽しく描かれ、現実の世界はダーク。現実は生きづらいということの表現なのかなー。死者たちと現実が混ざり合った時、みんなが楽しい時の思い出を思い出して喜ぶ。エミリーは自分の想いを抑えてヴィクターをヴィクトリアのもとへ。なんか少し物悲しい話。

キャラクターが少し弱いけど
リアルを憂い、欲望を捨てればみんなが楽しくなる、そういうメッセージだと解釈した映画。
Takashi

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