HidekiAndo

クインシーのすべてのHidekiAndoのレビュー・感想・評価

クインシーのすべて(2018年製作の映画)
4.0
水と音楽なしには生きられない

すごい、の一言ですね。
『We are the worldで指揮してた人よね』
『初期のマイケル・ジャクソンのプロデューサーでしょ?』
ちょっと通な情報で『娘が2 Pacの彼女よね』
そんな、断片的な情報しかなかったんですが、この作品は彼の生い立ちから1990年位までのキャリアを横断的に振り返りながら、彼がプロデュースする2017年の『アフリカ系米国人博物館』のオープニングイベントの開催まで密着した、ボリューミーなドキュメンタリー作品です。

もー『クインシーの人生=アメリカ現代音楽の歴史』と言っても良いんじゃないですかね。
この人がいなかったら、今自分達が聴いてる音楽は、相当違うものになっていたと思います、と言うか思わざるを得ないです。

1933年
シカゴに生まれ
1940年
シアトルに移ってピアノと出会い、ジャズバンドに入り
1950年代
ニューヨーク~パリで音楽を学び、自分のバンドを結成
1961年
マーキュリーレコードの副社長
1964年
フランク・シナトラに見出だされ、彼のアレンジャーとなり
1960年代
映画音楽を始める
「質屋」「夜の大捜査線」「ゲッタウェイ」等々のサウンド・トラックを作成
1974年
脳動脈瘤でぶっ倒れ
1979年
マイケル・ジャクソン『Off the wall』
1982年
『Thriller』
1985年
『We are the world』
『Color purple 』
を手掛ける
........😅
えげつない業績の数々。
典型的なワーカホリックですね。
優しい上に本人が好奇心の固まりなもんだから、そりゃ休みようがないです。
作品で描かれてる3度の離婚も、全て彼の『家庭を顧みず働きすぎた』のが原因。
普通の人が一生かかっても出来ないような事を10年でやって、それを7回今日 繰り返してる感じでしょうか😁。
数だけでなく、それぞれのクオリティが猛烈に高い、というのがまた驚異的です。

そんな彼の人生を二時間で観る訳ですから、まぁ濃いです😅。
でもそれを、とっ散らからず、良くまとめられていました。
『疲れたな』なんて感じた時に観たら、そんな事言ってる自分が恥ずかしくなりますね😂。
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