わだげんた

カイジ 動物世界/動物世界のわだげんたのレビュー・感想・評価

3.5
カイジが男前になってる!
ちょっぴり大谷翔平に似てるし!

超名作マンガ、福本伸行先生の「賭博黙示録カイジ」を中国で映画化。ってか、これ全く知らなくて、filmarksの他の方のレビューを観てるときに気づきました。しれっとNETFLIXで配信されてるけど、全然話題になってませんよね???
どうしてだろ。

これ、中国の公開時はIMAXとか4DXとかでも公開されてるみたいで、結構な大作みたい。わりと金掛かってるし!

だって、利根川がマイケル・ダグラスだよ! OH! チャイナマネー(笑)!

日本版の「カイジ」は藤原竜也さん主演で作られましたが、マンガの美味しいところをつまみつつ作ったものだったんですよね。なので、ひとつひとつのエピソードが薄かった。

まあ、それはそれで娯楽映画としてはアリなんですが、こちらの中国版は『限定ジャンケン』のエピソードのみに絞ってイベント部分はほぼ原作に忠実に作ってあります。

福本先生がこの『限定ジャンケン』のエピソードを描いてらっしゃってる時は、一番作家として脂が乗りきってる時期。面白さが凝縮してある、傑作エピソード。

今回、改めて今作でこのエピソードにふれましたが、やっぱり凄い。ピンチに継ぐピンチから逆襲、どん底、またまた逆襲、地獄に落ちてからの。。。。

アッパレなラストまで。

「カイジ」の面白さを再確認できました。

「カイジ」の原作を未読の方にはややわかりにくいところもあるかもですが、ゲームのルール事態は単純なので世界観に入りこむのは難しくないと思います。

むしろ原作未読の方はまっさらな状態でこの映画観られるわけで羨ましい。

福本先生の作品を面白そうなんだけど、絵が苦手で読まなかったなんて人にお薦めです。

さて、とはいえ異国で作られた映画なので設定に変更点があります。

まずカイジの生活環境。福本マンガでは皆無といっていい、女性キャラがいます。カイジの彼女(?)役。

それとカイジの基本設定の変更。カイジの悪の心が出てくると、ピエロに変身します(笑)

ピエロに変身すると、周りの人々は動物に変身し、カイジピエロが動物たちを殺しまくるって設定(^_^;)

まあ、妄想パートなのでそれほどストーリーには関係ありません。多分監督が作りたかった映像なんでしょう。

原作ファンの人はその辺の改変を楽しむのもアリですかね。

しかし、なんで中国で「カイジ」なんですかね。コミックが大ヒットしてるのかな???
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