マスターに尽くすことがその存在理由でもあった道化師（＝ハーレクイン）がそのマスター（＝ジョーカー）を失うも、権威主義的な男を乗り越えることで自分らしさを取り戻し、この世界でも自立してサバイブできるようになる...というかなりストレートな女性讃歌。
ハリウッドシステムの中で監督・脚本・主要キャストも全員女性で固めたのは偉かったが、テーマとその座組みでやや力尽きてしまった印象も。クソ男のバリエーションやシスターフッドな胸熱エピソードはもっと欲しかったし、都合の良い時にしか発砲されない都合の良さも気になった。アクションにはジーナ・カラーノが足りなかった...というと元も子もないが(自粛期間中か...)、ワイヤーの採用を検討しても良かったのではないか。
個人的なハイライトはブラックキャナリーの金パンツ、アルメニア人のエッグサンドウィッチ、粉の吸引によってポパイ的にパワーアップする場面。刑事ドラマって停職されてからが本番だよな...というのも改めて感じた。
