テンポよくさくさく観れてしまうティーン向けポップコーンムービー。アメコミを代表するスーパーヴィラン、ジョーカーの元カノに焦点を当てていて、大笑いはないですが程よく楽しめるアクションものでした。
『マン・オブ・スティール』（'13）から始まったシリーズを総称してDCEU（DCエクステンデッド・ユニバース）って呼ぶことを知ってから、2024年時点で16作にも及ぶ作品群を見続けています。公開順にならべると8作目。ようやく中間地点まで来たのかな？マーゴット・ロビーがハーレイ・クインを演じるのは、DCEU3作目の『スーサイド・スクワッド』（'16）での初登場から2作目。
予測不能でカオスに満ちているけどカラフルでおしゃれ。破天荒だけどどこかチャーミングで憎めない存在感が素敵でした。
監督はアジア系の若手キャシー・ヤンで、彼女の作品は今回初めて。高学歴でアメリカの大手新聞社にも勤めていた経歴を持つのだそう。監督デビュー作『Dead Pigs』 （'18）が評価されてこのハリウッドメジャー作品の監督に大抜擢されたのですね。新人なのに洗練されてていてポップでそつのない作風に感じました。アメリカのメジャー作品にアジア系やヒスパニック系のキャスティングが目立つことって、アメリカ国内の興行的にはチャレンジングだったと思いますが、私的にはメチャ好印象。それが仮にマイナスに働いたとしてもマーゴット・ロビーの圧倒的な存在感が吹き飛ばしてくれたでしょう。
