72点。全体的な画も編集もデザインも話運びも、終始ガッチャガチャガッチャガチャした映画だった。悪い意味で。
賑やかに撮ろうというのはわかるけど、ちょっと撮影設計や照明が雑なんじゃないかと思うシーンが多く、どこに目線を誘導しようとしてるのか分からない。そもそもいい画が撮れてないなっていうのを要所要所で感じた。脚本的にも時系列がいったりきたりするわりに、それはタダのギミックで、そのせいで面白くなってるわけでもない。
主演のマーゴット・ロビーはもちろんハマり役で素晴らしいのだが、全く女っ気がないキャラクターになっていた。あんな格好なのにセクシャルな印象がほぼ無い。『スーサイド〜』ではジョーカーの彼女として女性性を出しながら狂気があるのがよかったのに、今作だと近所の小学生の女子ガキ大将みたいな感じ。セクハラな意味ではなく、女性ならではの感じが減ったというか。アクションとかたぶん凄く訓練したんだろうに、色々もったいない。
