Shoot something, blow it up!
デヴィッド・エアーの『スーサイド・スクワッド』からの連続性はさておき(演者によって担保されているとも言える)、ハーレクインの単体映画として成功している。MCUの後を追って“ユニバース”化しない方が寧ろ成功しているDC映画なので、今後も映画同士の繋がりは限りなく薄くして、単体で完結するような、MCUとは違った路線のヒーロー映画を作っていってほしい。
マーゴット・ロビーのはまり役:ハーレクインは、R指定と主演で手に入れた更なる自由を存分に行使する。特に中盤のアクションが素晴らしくて、型っぽいアクションよりも自由(に見える)トリッキーなアクションが見られて楽しい。ジョン・ウィックみたいな方向で型を極めたらそれはそれでいいけど、悪党は型から自由であってほしい。
ゲストはブラックキャナリー、ハントレス、ブラックマスクで、「正しい」やつがひとりもいないのがいいね。ハントレスの天丼ギャグは笑ってしまった。メアリー・エリザベス・ウィンステッドがなんかゴツくなっててびっくりしたけど。ユアン・マクレガー演じるブラックマスクは、昨今の流行りというか反動の潮流っぽい「同情の余地のないクズ」キャラ。まぁ、それでも、親父と比較され続けるボンボンの悲哀とか、Mr.ザズーとの関係とか、キャラクターの描き込みはしっかりしていた。
いくらでもシリーズ作れそうだから、ジェームズ・ガンの『スーサイド・スクワッド』後にまた続編ありそう。