みーやん

ポーラー 狙われた暗殺者のみーやんのレビュー・感想・評価

ポーラー 狙われた暗殺者(2019年製作の映画)
3.4
予告編から関心持った人はそうでもないのかもしれませんが、自分は壁一面の銃器の前で俯くマッツ・ミケルセンのモノクロ画像が第一印象だったんで、抑えめで渋い雰囲気のノワールものかと思ったんですよね。と思ったらカラフル&ハイテンションな仕上がりで、そこはちょっと面食らったしイメージを補正するのに手間どりました。もっと言ってしまうとそのテイストがミケルセンに100%フィットしてたかというとちょっと消化不良な感じは残ってしまったような気はしますね。彼はあくまでも無骨で渋いムードで、敵側がひたすらイッちゃったハイテンションさを受け持っててっていう水と油な感じなので。ちなみに監督&脚本のヨナス(ジョナスと表記されることも)・アカーランドってフィルモグラフィーあんまり多くないけどなんかで調べたことあったよなーと思ったらMVいっぱい撮ってる人なんですね。なんで、ジャミロクワイのCanned Heatとかレディー・ガガのPaparazziとかの人といえばこのカラフルな感じも納得かもしれません。

まあ、とはいえやっぱり主演の魅力なのか、まぁ時間潰しにはいいんじゃない?っていうレベル以上にだいぶ面白くできてました。冒頭から登場する敵(というかもともと自分の所属してる)組織の腕利き殺し屋チームとのバトルがずっと展開して一人またひとりと倒していくのかと思えばそうでもないし、狙撃・拳銃と格闘を併用した肉弾戦・超高火力でスカッと殲滅とパターンもいろいろあるし。

誰かがNetflixの困ったところとして書いてましたが、作品のもともとのメインビジュアルと別の画像をサムネイルとして引っ張ってくるところとか、イマイチ作品を選ぶときに画面内で横並びに見えすぎてどれ選んでいいかわからないのってもうちょっとなんとかならないんですかね。コンテンツの量については過去作品含めれば膨大なはずなのにオススメにはわりと決まったものしか出てこないし。そんななかではこれはだいぶアタリでした。暴力描写など地上波で流せないレベルの部分もありますが、それで問題なくてミケルセンが少なくとも嫌いでないアクションファンなら絶対楽しめると思います!
みーやん

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