キモサベ

ストレイ・ドッグのキモサベのレビュー・感想・評価

ストレイ・ドッグ(2018年製作の映画)
2.9
これは珍しいっ!
Tシャツ、革ジャン、ジーンズ、ボサボサ髪、スッピン、フラフラの足どり
そこにはこれまで自分のイメージしていた女優ニコール・キッドマンとは“全く別人”の女刑事がいました・・・すなわち美しく“ない”彼女です
日本版タイトルの意味は“野良犬”・・・なぁ~る

正直、アップは勘弁っ!と思いました シワ・シミだらけの彼女見るのが痛々しくなります

本題です
主人公はLA市警のベテラン女性刑事エリン
とある殺人事件の現場に残された1枚の紙幣、そして署に戻ると彼女宛の封筒には同様の紙幣・・・紫色に染まった紙幣の意味は?

17年前の“あの”事件が蘇り、彼女は確信します「サイラスが戻って来た」と

感想です
過去の事件のトラウマを抱え続けてきた一人の女性
典型的な“けじめ”の物語と言えます

ただ、自分はもう一つ感じたことがありました
監督はエリンに限らない“人生の歯車”を対比させたかったのかと? 
一つの事件を起点として、それに関わった人々の人生の歯車です
・潜入捜査がきっかけで愛が芽生えるクリス
・二人の愛の結晶である娘のシェルビー
・かつてはサイラスの情婦でありながらすっかり落ちぶれたペトラ
・結局エリンの通報で捕まり、釈放されるも余命わずかなトビー
・・・これらの登場人物も“歯車を狂わされた”人たちなのです

冒頭、そしてラストの彼女の顔をみれば・・・これでよかったのだ、そう思い込むより他ない、重くそして切ないドラマでした

【追伸】
よくぞ、引受けましたねニコール・キッドマン 
こんな(失礼)役、シャーリーズ・セロンかヒラリー・スワンクしか演(や)らないですよ(笑)  ブラボーでした

調べると、製作当時(2018年)の彼女は50歳かそこらです 
“老い”“醜い”キャラは、女優としての覚悟さえ見て取れましたです、立派です
キモサベ

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