Hiroe

アド・アストラのHiroeのレビュー・感想・評価

アド・アストラ(2019年製作の映画)
3.2
いつでも冷静なロイが、子どもの頃に消息を絶った父に会いに海王星まで行く話。豊洲の最大箱でやってるし、内容も内容だけに派手なSFを想像してたら見事に裏切られました。ブラピとトミー・リー・ジョーンズが出てなかったら、普通にミニシアター系。なぜ父が消息絶ったのか、遠い地球では断片的な情報からさまざまな憶測がなされているわけですが、それがこの物語の肝。宇宙へ飛ぶのが夢という段階が過ぎて現実になった現代だからこその「ではなぜ宇宙へ」ということなのかもしれません。題名はラテン語でto the stars(日本語ならさしずめ宙へかと)という意味だそうですが、最後の彼らのそれぞれの決断を思うと、なるほどと思えるタイトルでした。
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