短パン社長

アド・アストラの短パン社長のレビュー・感想・評価

アド・アストラ(2019年製作の映画)
3.7
父を訪ねて43億キロ。PLAN Bの最新作「 アド・アストラ 」ブラッドピッドって宇宙似合わないなというのが第一印象。またお父さん役のトミーリージョーンズがBOSSの宣伝に見えてきて仕方ない。なぜならCMでも「 この惑星の住人は 」って言ってるし笑
イメージって怖いね。
もちろん映画はそんなパロディではなく、めちゃめちゃシリアスなものだった。それでも観た人はわかるでしょう。リブタイラーが出てる事でアルマゲドンを思い出し、猿が出てくる事で猿の惑星を思い出し、インターステラーはもちろん、お父さんと海王星で争うところなんてまさにゼログラビティ。まさに令和版「 2019年 宇宙の旅 」
その他、地獄の黙示録、惑星ソラリアが脳裏によぎった人は少なくないはず。
正直あまり期待をせずに鑑賞したんですが、意外や意外、まさかこんな展開になるとはと。そこまで大ヒットはしないと思いますが、なかなかの傑作でした。
ブラッドピッドも久々のアカデミー賞ノミネート候補に挙がってるとか。たしかに。今回の演技最高だったかもしれません。
息子は本当に父を愛していたのか?愛していないのか?不安と葛藤に駆られながらの43億キロの旅。とてつもなく静寂で孤独な長い旅を描いてるけど、実は常に人間の内面的な部分に焦点を当ててる映画。
途中、そんなわけないやん。と思うことも多々あったけど、明らかに20年以上前に観てるSF映画と、今観るSF映画と印象が違う。それはなぜか?
起こりうる世界だからだ。
子供の頃観てたSF映画は、こんな未来あるわけない。大人になった今観るSF映画は、こんな未来が待ってるかもしれない。それだけ世界は変わってるということ。月にDHLとSUBWAYあったね。ブランケットと枕頼んだら125ドル、PAYしてたね。
中だるみする場面もあるので、途中話を見失わないように注意。とはいえ、個人的には十分楽しめました。