水仙

アド・アストラの水仙のネタバレレビュー・内容・結末

アド・アストラ(2019年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

うーん、宇宙モノは好きなんだけどこれはちょっと合わなかったなぁ。
そもそも主人公がナレーションで喋りまくる映画はそんなに好きじゃないんだよな。
月の資源を巡る争いとか宇宙軍の思惑とか面白くなりそうな要素はいっぱいあったのに後半はそれらを全てぶん投げて父子の対話がメインになってしまい退屈した。
本作ではディスコミニケーションが徹底していて、主人公ロイは妻に去られ、宇宙軍には一方的にお払い箱にされ、一緒に火星まで旅した宇宙船の乗組員と殺し合い(しかもみんな嫌な死に方)、父親とは最終的に決別する。そしてロイ自身も人の死に対して冷淡である。そんな関係性の不和を延々と見せつけられたら陰鬱な気持ちになるしこの父子は結局自分中心だよなと思うと好感も持てなかった。

ただ、宇宙に浮かぶ青い海王星はとても美しかった。それだけでもスクリーンで見る価値はあると思う。
水仙

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