サミー

アド・アストラのサミーのレビュー・感想・評価

アド・アストラ(2019年製作の映画)
2.7
公開時に鑑賞。
いまさらなので以下よりも多くのレビューは書かないと思います。


多くの人には不評だと思いますね。
ハリウッド映画らしくなかったりエンターテイメント性が乏しいので。
作りにも凹凸・山場と谷間の起伏が少なかったり落差があまりありません。
ラストもこの結末ならば初めから変化があるものだったのか?あってもなくてもよかったのではないか?と感じるものでもありますので。
確かにくだらないといえばそうなのかもしれません。

が…
本作を見たことにより勉強にならないものではないと私は思います。
つまり勉強するために見るのには良いのではないでしょうか。


最終的には父親に行き着くわけですが、それは本編開始から分かりきっていたのでそれでいいのです。
よろしくないのは、そこに意味といいますか深みがあまりないことです。分かり切っていたこと以上のものにまで描き込まれてはいないから。


個人的にはそこまでキライではありません。
なかなか頑張って作っていると思いました。

しかしながら描き混み方や作り込み方、追求の意味ではあきらかに イカリエ-XB1 や 惑星ソラリス といったものには及びませんし、
アニアーラ 、ひそひそ星 、ハイ・ライフ よりも薄い。


ドナルド・サザーランドの出てくるシーン全体がこの映画には全く必要ありませんでした。
ハリウッドのプロデューサーに要求されたのでしょうかね?ただレベルを下げるためだけのシーンでした。
このシーンを要求してくる・評価している観客に応じる必要もありません。そういう映画じゃないから。そのような観客の要求に応じたいのでしたら作り方を完全に変えるべきです。
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