すごい
人が人としてただ在る
声に出すか出さないかぎりぎりのところにある気持ちが鮮やかで
にんげんの感情の自分勝手さとか浅はかさとか自惚れとかを映しつつも、でも他人に感情を向ける事はなによりも正…
冒頭ビターな流れ。小さなカフェにやって来た人たちが、なくした愛について別れについて後悔と罪悪感について語りあう。カフェの片隅ではキム・ミニが静かにMacBookをタイプしてる。彼女が自分で書いたテキ…
>>続きを読む本作のキム・ミニは、カフェで様々な人々の会話を盗み聞きしている傍観者でありながら、しっかり見る/見られる関係性にいて、彼女が見ているようにカフェの客も彼女の存在を認識している。カメラの存在が気薄では…
>>続きを読むあまりにも人間を正直に写しすぎて心を抉られる。人の世は生きにくいが、そんなとこに芸術が生まれるとはよく言ったもんだ。そうこれこそが生きにくい人の世が生み出す芸術。似たような題名をした本の冒頭が思い浮…
>>続きを読む俳優ばっかり居て皆死ぬことについて喋りながらお酒を飲んでる謎の喫茶店。日本で言う下北沢か高円寺のあたりみたいなムカつく雰囲気。年明けに下北でカレー食べてたら、隣のテーブルで小劇団の俳優っぽい3人組が…
>>続きを読む2022/7/22
ある路地裏の喫茶店。クラシック曲が多分に使われ、ホン・サンス作品では珍しく厳かな感じ。が、内容はキム・ミニ演じる主人公の女性が同じ喫茶店に居合わせた男女の話を盗み聞き、心の中で軽…
66分。カフェの客を観察し批評するキム・ミニ。観客はその言葉の傲慢さを受け取り笑いながら、批評者に跳ね返す。そのような視線はラストで唐突に切断され、静物画的な空間だけが眼の前に拡がる。小津的とうっか…
>>続きを読むいやー怒ってる影にはビックリ。本来、人の喧嘩って側から見るのでさえも、避けがちだけど、静かに流れる。ノンレム睡眠さえできそうな。壮大な愛とはなテーマが、今日も酒持ち込みオッケーの心優しい店主がいる喫…
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