maki

ダウントン・アビーのmakiのレビュー・感想・評価

ダウントン・アビー(2019年製作の映画)
3.5
最近ドラマを復習して、いざ、映画。

1927年が舞台ということは今から約100年前。ドラマとはいえ、歴史が今の時代につながっているのをたくさん感じさせられる作品。じわじわ変化する世の様子をドラマで堪能し、まだ見たいという人の気持ちを満たしてくれる。

登場人物が多く、それぞれの抱える問題や関係性の問題をドラマでは時間をかけて描かれたけれど、映画の2時間というなかでも主要な登場人物がきちんと描かれていた。間違いなくドラマを知っている方が楽しめるけど、もしドラマを見ていないのなら、ぜひ、映画で描かれた一瞬に至るまでの彼らのドラマも見てほしい。

貴族と使用人の世界は、その時代の社会構造ゆえに時には苦しくなるし、思想の違いやマイノリティの問題の葛藤などいろいろあるけれど、互いが互いに敬意を示し、一家をみんなで支え時代を生きる姿は、イギリス人のウィットの効いた会話とともにとっても面白いドラマ。

個人的にはドラマを見た時の美しさをみて、映画クオリティだなと思っていたけど、ドラマはやっぱりドラマだなとも思ったものの、ドラマファンの気持ちを満たしてくれたり、これをきっかけにドラマを見る人を捕まえるという意味で、こういうコンテンツもありなのだな、と実感。
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