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シャドーのhideharuのレビュー・感想・評価

シャドー(1982年製作の映画)
3.5
2021.1.17 ブルーレイで再見。
日本公開時には映画館で鑑賞済み。同時上映は「青い恋人たち」でした。

特典たっぷりのイギリス版のブルーレイを持っているのに日本語吹き替え版で見たくて高額な日本のブルーレイを購入しての鑑賞となりました。しっかし何故にして日本はこんなにブルーレイが高いのか納得いかないね。

学生時代に映画館で見た訳ですがちょっと早めに行ったのでロビーで待っていたのですが外まで聞こえるほどの物凄い悲鳴に友達と「シャドー」はトンデモなく怖い映画に違いないと期待ワクワクになっていました。
というのもテレビで「サスペリア」と「サスペリア2」は視聴済みではあったけど映画館でのアルジェント作品鑑賞は初めてだったのでちょっと緊張してたんだよね。本来、初アルジェント体験となるはずだった「インフェルノ」はひっそりと短期間で終わってしまってビデオが出るまで見れなかったからね。

しかしたまげたのはラストの悲鳴は映画の中のダリアニコロディのもので観客は誰一人として悲鳴を上げておらず、どちらかといえば困惑している様子だったと言うのが見た感じの印象だった。

女が次々に殺されて、斧で頭をバックリと割られる男、時折挿入される過去らしい海岸での想い出、しかし斧で叩き切られた腕から夥しい量の血が流れるのには流石イタリアンホラーって思ったっけ。
中学生には一度見ただけでは理解できなかったけどアルジェント世界は十分に堪能したし、キムワイルドの主題歌EPも買いましたよ。

レンタルビデオの時代になってやっとそうゆう事ねって納得した部分も。でもやっぱりジャーロの域は出ていなくてミステリーとしてはかなり反則気味。
もちろん自分はアルジェントにそんなものは求めてないので訳の分からない大袈裟な撮影でラズビアンカップルの住む家の外観をクレーンカメラで時間をかけて撮影するこだわりに注目しちゃいました。音楽も良かったしね。

本作の後で「フェノミナ」をぶちかまして日本での彼の作品はロードショー公開されることはなくなりました。
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