アルジェントが“ジャッロ物”に回帰した作品。
ヒロインを演じるのは監督のミューズであるダリア・ニコロディ。
そして音楽はゴブリン。物語はエロさと残虐さを足した“火サス”というような内容。
アルジェント作品としては非常にバランス良く見やすい映画と思える。
殺人シーンにおけるクレーンを使った長回し、POVショット(主観映像)の多用など、ルチアーノ・トヴァリによるカメラワークも見所。
真犯人の意外性とラストの展開も面白い。
ただ他のレビューにもあるように、ある人物の死によって真犯人の正体が早くにわかってしまうことが少々残念でもある。