ケイスケ

守護教師のケイスケのレビュー・感想・評価

守護教師(2018年製作の映画)
3.5
「俺が守護(まも)らねばならぬ!」刃牙道の本部以蔵かな?

暴力が原因でコーチの職を失った元ボクシング・チャンピオンのギチョルは、女子高の体育教師という新しい仕事を得るが、それまで接点のなかった女子生徒たちの扱いに困っていた。ある時、行方がわからない同級生を捜しているユジンと出会う。ギチョルは、ほかの教師たちが単なる家出だと決めつけ警察も本格的に捜査しようとしないことを不審に感じる。ユジンが何者かに襲われ、ギチョルは自分が彼女に代わって生徒を捜そうとする。

マブリー目当てで借りたのだが、『冬の小鳥』『アジョシ』のキム・セロンがいつの間にか大きくなっていたので、「いや〜!おっきくなったねぇ!」って完全に親戚目線になってた。冬の小鳥のときの演技はマジでトンデモなかったですね。そんなマ・ドンソクとキム・セロンの天才2人が出会った作品ならば神作に違いない…と思っていたんですが。

マ・ドンソク主演作で最近レビューしたものだと『無双の鉄拳』。こちらもまあまあ面白いんですが、本作も「まあまあ」面白いっていう感じなんですよね。失踪物として目新しい要素がある訳でも無いので、マブリー主演で加点されてる感じ。ディザスター映画としては平凡な『カリフォルニア・ダウン』がロック様で平均点上げてるみたいな。あれよりは本作のが面白いけどね笑。

でもこの映画ならではの面白いシーンもいくつかあり、特にギチョルがユジンの居場所をケータイで知る場面は非常にスリリング。横に犯人がいるため悟られないよう話すのがハラハラする。あと犯人の背後に黒幕がいるんですがコイツと犯人の関係性がなかなか面白い。めっちゃ犯人ボコられてるやんけ!

飛び抜けた面白さはありませんが安定した作品が観たいならオススメです。最後にギチョルが女子生徒たちと打ち解けてたら良かったんだけどな。まあ、途中から教師クビになるから無理なんだけど。あんなメスガキどもに舐められっぱなしでいいんですか兄貴!笑。