さうすぽー

麻雀放浪記2020のさうすぽーのレビュー・感想・評価

麻雀放浪記2020(2019年製作の映画)
2.7
自己満足点 53点

この映画、何かと話題になってますよね(笑)
お堅い政治家達に目を向けられたり、出演している某俳優が逮捕されたりと、いわば「お騒がせ映画」になってますね。

ですが、公開して正解だったと思います。
どんな事があろうと、映画を楽しみにしている方がいらっしゃると思うので今回の「ノーカット上映」は素晴らしい判断だったと思います。

さて肝心な内容ですが、独特だけど思ってたよりもぶっ飛んでなかったので少し拍子抜けしてしまいました。
思ってたよりも普通でした。

良かったのは、
戦争が勃発して東京オリンピックが中止され、管理社会で貧富の差が激しい世界観にはひかれました。
凄く近未来という訳では無く、少し今風な所と近未来な所が混同していて、そこが独特で興味深かったです。

また、主演の斎藤工はカリスマ性があって良かったです。
二枚目の顔と渋さの入った姿が主人公のキャラクターに上手くはまっていました。

そして、麻雀を打ってるシーンが意外にも面白かったです。
麻雀は見てると楽しいですがルールを明確に知らなくて、それでも僕は彼らが麻雀に夢中になって打ち込んでるシーンには熱くハラハラさせられました。

ただ好きじゃない所もありまして、
まずはヒロインを演じたチャラン・ポ・ランタンのももです。
何故この人をキャスティングしたのかはわかりませんが、顔のルックスもないし演技も微妙でした。
ミュージシャンだしちゃんとした女優ではないので致し方無いかもしれませんが、ちゃんとした女優を使えば可愛くなくても存在感は発揮出来ると思います。

そして最大の問題は、この映画は色々と危うい設定やディストピアな世界観を描いているのですが、あまり風刺の効いた内容では無かったのも物足りなさを感じざるを得ません。
あまり深いように見えて内容があまり深くなかったです。

ですが、全編iPhoneで撮影した映像は良くも悪くも目立っていました。
小型だからこそ、寿司のシーン等の独特なショットがあって面白いし、悪いところはたまにピントが綺麗じゃなかったりしました。

話題も多い作品ですが、正直この内容だとお客さんが多く入るとはあまり思えないです。