ギズモバイル

麻雀放浪記2020のギズモバイルのネタバレレビュー・内容・結末

麻雀放浪記2020(2019年製作の映画)
2.2

このレビューはネタバレを含みます

≪ざっくり評価≫
2019年クソ邦画・オブ・ザ・イヤー最有力候補(8月時点)
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総合評価 (/6) ☆ 2.2
シナリオ 2
総合演出 2
独創性 4
完成度 1
心理効果(*2) 2
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≪突っ込んだ感想≫
私の中で『クソ邦画・オブ・ザ・イヤー』というジャンルがあって、名前のとおり邦画の中で際立ってクソだと感じた映画に与える栄誉なのだけど、これを受けるには単純に「つまらない」というだけでは足りず(そもそも映画なんてつまらない作品の方が圧倒的に多い)、というかつまらないとかいう表現を突き抜けて、なんかもうとにかくクソな映画にしか与えることはできない。一応こんな私でも映画監督に少しは敬意を払うよう務めているのだが、ある一線を超えると、もう映画も監督も出てる俳優も躊躇なく全部クソ扱いしたくなってしまう。この手の作品は邦画で定期的に上映される(時にシネコンで)。近年では「進撃の巨人」とか「テラフォーマーズ」とか。最近ではもうクセになって、年に一本はこの手のクソ邦画を観ないと不完全燃焼な気分になる。

で、今作「麻雀放浪記2020」に関して言えば、自信をもってこの『クソ邦画・オブ・ザ・イヤー』に値する一品だと断言できる。前述の過去の偉大なクソ邦画達と比較しても全く見劣りしない。これ以上(?)の作品は年内ではおそらく出ないと思う…というかできればお目にかからないほうが良いのかもしれないが。

いずれ『クソ邦画・オブ・ザ・イヤー』の定義を明確化したいと思うが、現時点で言えるのは、「優秀な原作を起用」、「有名どころの俳優を起用」とか、「作品自体がある程度認知されている」あたりは必要条件だと思われる。貴重な原作や人材を台無しにする感じが特にクソでいい感じですよね。

とりあえず詳細にレビュー…役満でタイムスリップ…近未来…主人公?誰コイツ…ヒロポン…ピエール…シマウマ…だめだ…私程度の語彙力じゃ表現不可能。というか精神衛生上良くないし時間の無駄遣いだ。Yahoo!レビューとかでも星1つつけて「クソ映画」とだけ書くような安直なレビューをあまり好ましく思っていなかったが、ある意味ではそれが最適解なのかもしれない。実は凄くクレバーなレビュアーが書いたのかもしれない。

フォローするならば、観る価値あるか無いかで言うなら断然「無い」けど、少しは笑えたことか。ただ、コメディセンスは軒並み滑っていて、どちらかというとトチ狂ったプロット設定に乾いた笑いが漏れたというか、面白くなくても笑うしかないような状況が男にはある的な感じで。わかりにくく例えると、「アシュラ」って韓国映画で主人公がコップ齧った時に市長が「ドギョン、今日は面白すぎるぞ」とか言って、絶対1ミリも面白くないのにもう他のリアクションが思いつかなくて消去法で残ったのが笑いしかなかったみたいな笑いが近いような気がする。


≪蛇足≫
U-Nextで500円払ってみたけど高い買い物だった…劇場鑑賞した人ドンマイ!この作品、色々物議を醸してるし、問題作だとは思うが、試写会しなかったのが一番罪が深いと思う。