みどり

なまずのみどりのレビュー・感想・評価

なまず(2018年製作の映画)
-

99%の信じる気持ちと1%の疑い

恥ずかしいレントゲン写真が流出する
自分たちのものではないのに胸が痛い
なにかと決めつける副院長のことも
身に覚えがあるのか仕事を休む職員たちのことも
なまずは静かにじっと見ている

突如街中に現れたシンクホール
その穴を埋めるため仕事を得た彼との関係がぎくしゃくしていく
無くした指輪のことをはぐらかし
以前の彼女にしたこともなかったみたいに。

彼のことを信用できず、イライラしては喧嘩
私ばかり信じて馬鹿みたいじゃないか、私の気持ちは一体なんなんだとぐるぐる考えては葛藤する
情けなくて、生きづらいけど、きっとあのなまずみたいに見ててくれる人がいるはず。

穴に落ちたときにやるべきことは
掘り出すことではなく、そこから抜け出すこと

大きな穴をじっと見つめ、
この関係性はどうなる?距離は縮まる?
シンクホールの穴は心にぽっかり開いた穴なのかもしれないと思ったり。
ポップでシュールでちょっとへんな映画
みどり

みどり