豪華なキャスト、海外ロケによるリッチな映像、軽快なテンポの騙し合い、最後のどんでん返し!
国内エンタメとしては最高峰だと思います。洋画の上映前でも安心して流せる予告だ…当時いっぱい見ました。まー配役でいろいろ察してしまうのが難だけど、それは洋画でも一緒なので。
続編公開前に設定された地上波初放送の4日前、訃報が訪れた。
いったいどんな顔して見ればいいんだろう…いっそ誤報であってほしいし何ならプロモーションの一環でも怒らないからと願った。
「みんなまんまと騙されたでしょ」
そう言ってもらいたかった。
そして舞台となる香港も、公開後にすっかり変わってしまった。年々中国の影響を強く感じながらも一国二制度は50年守られるはずだったのに、実質半分も経たないうちに反故にされた。デモ直後の香港にトランジットで数時間滞在したことがあるが、あんなにピリピリとしてポジティブな活気のない香港は初めてだった。
恋愛詐欺師ジェシーを魅力的に演じた三浦春馬さんも、自由なアジアの観光都市香港も、もう存在しない。そんな映画じゃないのに郷愁を感じて見てしまう自分がいた。
たったひとつ確かなことがあるとするのなら
「(映画の中の)君は綺麗だ」