青豆

アマンダと僕の青豆のレビュー・感想・評価

アマンダと僕(2018年製作の映画)
4.0
自分が小学生だか中学生だかの頃、国語の教科書に"そこまでとべたら"という短い話が載っていた。おじいさんが危篤になってしまった陸上部の女の子が、願掛けみたいな意味で「そこまでとべたらおじいちゃんは元気になるんだ!」と幅跳びをするような話(めちゃざっくり)だったと記憶している。
アマンダがウィンブルドンを泣きながら観るシーンで、なんかこの話のことが思い出された。この選手が勝てば"わたしたちはきっと大丈夫だ"と自分だったら思うような気がしたから。
サマーフィーリングと同じく愛する人の死との向き合い方を題材にしているわけだけれど、監督の実体験に基づくものなのだろうか。いずれにしてもこの監督の作品は好みだなぁ。映像美や演技の素晴らしさは勿論だけど、エルビスのくだりであったり、"都会のネズミと田舎のネズミ"であったり、ちょっとした小話を入れてくるあたりも素敵だなと思います。
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