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アマンダと僕のbutasuのレビュー・感想・評価

アマンダと僕(2018年製作の映画)
2.5
可もなく不可もなく。フランス映画っぽい静かな話。

シングルマザーの姉が亡くなり、姪っ子アマンダの後見人になることを決める主人公を淡々と描く。前情報を入れずに観ていたので、テロ現場のシーンは割と衝撃的で驚いた。主人公はどうにも精神的に脆そうで、死んだ姉を思い出して何回も泣くのはまだしも、好きな女が出ていったときも号泣する。こいつと一緒でアマンダは本当に大丈夫だろうかという若干の不安が残る。アマンダがこいつを支える構造になり共依存みたいになりそうでちょっと怖い。友人や伯母、幼い頃に別れた母などが出てくるが、どれも非常にさらりと描かれており、悪くはないが感情移入はしにくい。アマンダ役の子が達者だから観られてしまうが、シーンごとの繋ぎはぶつ切りだし、演出はそんなに上手くない気がする。

観ていて文句は特に無いが、観終わった後にそこまで心には残らない、そんな映画。自分にとってのフランス映画って割とこの温度感が多い気がするなぁ。
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