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アマンダと僕のmasaのレビュー・感想・評価

アマンダと僕(2018年製作の映画)
3.8
2018東京国際映画祭グランプリ作品、最優秀脚本賞作品。
美しいパリで起こる悲劇と再生の話。
ミカエル・アース監督のフランス映画。

パリに出てきた直後にテロで姉の死に見舞われた青年と、親を失った姪のアマンダが悲劇を乗り越えようとする様を描いた再生の物語。

再生の物語は本当に勇気付けられる。
非常にシンプルな話なのだけれど、人の心を強く惹き付ける力強い映像と人間の心の描写を細やかに描いていて、熱いものが込み上げてきた。
映像もとても綺麗。自転車に乗って走るシーンが何回か出てくるが、そういう何でもないシーンでもとても綺麗で絵になる。

そしてなんといってもふっくらとした少女アマンダがかわいい。そして、強い子だ。アマンダの父親の代わりとなる青年の心の葛藤、成長もアマンダと一緒に描かれる。二人の成長物語でもあった。

なんとも惹き付ける作品だ。ラストのシーンは泣いてしまいました。
言葉では言い現せないじわっとした感動がわき起こる良作。
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