昨年の東京国際映画祭にて絶賛されていたので、気になっての鑑賞。
24歳で姉を失った青年が父親代わりとして成長する物語でもあり、
幼くして母を失った姪と寄り添って必死に生きる物語でもありました。
予告編でもあらずじでも触れられていないある"出来事"が作品中盤で起き、それによって物語が始まるのですが。
描写が突然過ぎて驚いたのですが、たぶん"それ"に直面した当事者たちも同じなんだろうな、と思いました。
本当になんでもない瞬間に悲しみがフラッシュバックする感じ、リアルすぎて胸が痛かったです。
日常の何気ない描写が丁寧で、その丁寧さがあるが故の説得力だったと思います。
ちょっとザラついた映像の質感も含めて、
悲しみに満ち溢れているハズなのに優しさを感じる、温かい作品でした。