なると

アマンダと僕のなるとのレビュー・感想・評価

アマンダと僕(2018年製作の映画)
4.4
アマンダのあんな表情を見たら、こちらも助けたくなります。

テロによって、親を失った子供と親の兄妹に焦点を置いた話です。パリのテロから着想を得た話だと思いますが、テロだけでなく、地震や病気などで親を失うという側面から見ても、話の内容は変わらないと思います。
そういう経験のある方は非常に胸にくる作品だと思います。

この作品はそこまで重くならずに話が進んでいるので、非常に見やすいです。
そしてアマンダにやられる人は多いと思います。演技経験なしとは思えない自然な表情で、この子に泣かれたらスクリーンを飛び越えて、助けたいというくらい、演技が素晴らしかった。もはや演技にも見えませんが。
アマンダの芯は養育者になったおじさん(アマンダから見て)よりも丈夫です。そんなアマンダが涙するシーンがありますが、それが普通のおじさんが信頼できるおじさんだと感じる比喩シーンだと思います。このシーンで完全にこの作品にやられました。
アマンダとおじさんに通ずる経験がある人はもっと素晴らしい作品に感じるだろうし、そうでない人も良い映画だと思えると思います。オススメです。
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