まめまめちゃん

アマンダと僕のまめまめちゃんのレビュー・感想・評価

アマンダと僕(2018年製作の映画)
3.5
「ベンイズバック」に遅れたので、見るつもりなかったけど鑑賞。フランス版「うさぎドロップ」かと思いましたが。

母1人子1人で暮らす実姉がテロで亡くなり、その娘である姪アマンダを引き取ることにしたダヴィッド。テロでは恋人でピアノ教師のレナも右腕の神経を傷める怪我を負ってしまう。ダヴィッドの彼女との関係、姪との関係、別れて久しい母親との関係はどうなっていくのか。

本作ははあくまで、母を失った姪をひたすら見守る物語。誰もが喪失感に苛まれてはいるのだけど、フランス映画らしく皆が淡々と乗り越える努力をする中で、感情を表に出さない姪が遂に決壊。そのことが自分を取り戻すきっかけとなるのか、果たして。

あまりにリアルな問題を避けまくっていて非現実的な展開になっているため、個人的に受け入れがたかった。
誰がこの子を引き取るの?一緒に住むの?ロリコンとか言われない?お金どうすんの?若くて結婚してない男子が自分の時間なくなっちゃうんだよ?姪と暮らしてて恋人やりづらいやん?姪の思春期まで受け入れる覚悟?ていうリアル問題のメンタルへの影響はかなりあるのに、そこはフワフワしていていいんだろうかと。
フランス映画って最後はなんとかなるとわかっていても、ええ?これで終わり?とさすがに思っちゃった。スコアは皆さんの賞賛の嵐に日和っちゃいました。要は、ラストの姪っ子のシーンを見せたいだけの物語かと!