すままる

アマンダと僕のすままるのレビュー・感想・評価

アマンダと僕(2018年製作の映画)
3.9
アマンダの強さに驚かされたというダヴィット。子供がくれる力の大きさを感じた。
でもダヴィットは大人だからこそ人が居なくなることの悲しさやこれからの先のことを考えなくてはいけないことに絶望を感じるのは当たり前だ。悲しみで壊れそうなのにそうもさせてもらえない。
2人とも頑張れる時と突然ダムが決壊する時を繰り返す。でも決して姉(ママ)の事で泣いている事を口にしない。口にしてしまえばもう前を向けなくなるからなのか。お互い口にしない事で支え合う。死を受け入れられない。時間経過とともに少しずつ少しずつ。
フランスの治安の悪化を感じる作品。
子育てで大人が必死に守っているし、街に警察の姿も多い。巻き込まれた人の人生が変わってしまうこともどこか住人は受け入れている感じもある。

最後訳も分からなく涙がでるアマンダ。
けれど諦めない!泣きながら笑ってる姿、母にはなれないが誰かを見守ってあげることはこの世の中誰にでもできるのではないだろうか。ダヴィットもまだ若い。世の中の助けが必要だ。人と人の繋がりを忘れたくない。
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