こういう作品の難しさって、予告編でどこを見せるかってところにあると思う。予告を見るとわかるんだけど、ストーリーの序盤である事件が起こる。この情報があるかないかで作品のインパクトがだいぶ変わってくるんだけど、この情報なしで予告を作るのは確かに難しい。
フランス映画特有の淡い色彩と小洒落た街並みと小道具がなんとも可愛らしい作品だった。ただ起こっている中身は結構シビアで理不尽に取り残された2人がどうやってこの先を生きていくか、その覚悟を決めるまでの物語。
ちょっと頼りないけど柔軟性のある青年ダヴィッドとしっかり者だけど年相応に繊細な7歳のアマンダ。不器用ながらもお互いに努力して歩み寄ろうとするやりとりがとてもリアルに感じた。人との些細な関わりがとても暖かい作品だと思う。休日にじっくり見たい映画。