アマンダと僕の作品情報・感想・評価 - 8ページ目

上映館(22館)

「アマンダと僕」に投稿された感想・評価

アマンダと僕

胸をえぐられるような辛い気持ちや記憶、いつも"当たり前"にそばにいた人が突然いなくなってしまう悲しみ

どうしようもない苦しみも受け入れられない現実も当たり前にくる朝も、切なくて涙が止まらない

それでも1人ではなく、2人なら、"アマンダと僕"の2人一緒なら.....
とても良かったです
私と同年代のダヴィッドの心の葛藤が痛いほど感じる
今の時期はちょうどウィンブルドン開催しているからリアリティがある.....

サマーフィーリングもみたいなぁ.....
ryu

ryuの感想・評価

4.0
ステイシーマーティン鬼かわ👹
好きです、フランス映画。
どこを切り取っても街並みが綺麗で絵になる。
Ayc

Aycの感想・評価

3.5
愛で満たされていた。
涙をこらえながら「Bonne soirée」というアマンダがたまらなく愛おしい。
街の美しさ、ビズ、時間を慈しむような挨拶。日本にはない素敵な文化。人間の強さに向けた祝福のような映画。
久しぶりに観た。こんなにいい人達しか出てこない映画を。アマンダもそんなのワガママの内に入らないわってぐらいのワガママしか言わないし、むしろダヴィットも言うようにみんなを照らすような強さがある。そしてダヴィットもめちゃくちゃいい奴で、二人は叔父と姪として既に超仲良しなのに、それがああもギクシャクしちゃうなんて、あいつら許すまじ。登場人物の感情の機微とか背景とかを演技と演出で見せるのが非常に上手い。誰にも進められる超良作。
黒猫式

黒猫式の感想・評価

4.5
物語が動き出すのが予想よりも遅いことで、日常があっけなく崩れる様が強く印象付けられる。
そして当たり前の日常が喪われる影響に等しくさらされる青年と少女の何とも言えない添い寝がグッときます。
そしてどんなに劣勢でも1ゲームでも取り返す強いメンタルを持った全てのプレイヤーに惜しみ無い称賛を贈ります。
みや

みやの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

父子家庭で育った、パリに住むアパートの管理人の手伝いをしている二十四歳の心優しいダヴィッド。父も四年前に他界をし、現在はシングルマザーの姉のサンドリーヌ、七歳の姪のアマンダと三人で支え合いながら穏やかに日々を過ごしていた。二十年前に父と離婚をしている母からは、今でもダヴィッドに会いたいと手紙が届いているのだけれど、母に対して今でも蟠りを持つダヴィッドは母に会うつもりは無かった。

そんな母とダヴィッドの関係性を心配するサンドリーヌは、母が住むロンドンのウインブルドンにテニスを見に行こうとダヴィッドを誘う。学生時代にテニスをしていたダヴィッドは勿論、アマンダも大喜び。ママのママに会えるんだよね?けれどやはりダヴィッドはウインブルドンに行っても母に会うつもりは無かった。

そんな中ダヴィッドはアパートにやって来たピアノ講師の美しいレナと出逢い、二人はお互いに惹かれ合う。アマンダもレナを気に入りピアノを習う事になり、サンドリーヌも含めて仲良くなった四人の穏やかで幸せな暮らしがずっと続けば良いなと思うのだけれど、テロの銃乱射事件に巻き込まれたサンドリーヌはある日突然に命を落とす。レナもまた右腕を負傷してしまい、右腕だけではなく心にも深い傷を負う事となる。

父が他界してから四年、ダヴィッドとサンドリーヌは二人で助け合い、寄り添いながら生きてきたのだろうし、ダヴィッドにとってはサンドリーヌは姉でもあり母の様な存在だったはずだと感じる。そんなサンドリーヌを、ある日突然、本当に突然に失ってしまったダヴィッドの哀しみはとても深く、世界で独りぼっちになってしまった様な孤独と不安で心が押し潰されそうだったに違いない。

アマンダも世界にたった一人の母が突然に居なくなってしまって、その深い哀しみと絶望にまだ七歳の小さな心は張り裂けそうだったに違いない。
大人に守ってもらわなければ生きていけない七歳のアマンダ。これからどうなるの?誰が守ってくれるの?施設に入れられるの?誰が側に居てくれるのーそんな不安と恐怖を抱えながら、母が居なくなった哀しみに暮れるアマンダを抱きしめたくなります。

大切な人を喪うという事は、本当に世界の終わりの様な絶望感で、心にぽっかりと大きな穴が開いて、その大きな穴は虚無感で埋められていく。それでも日常は嫌でも覆い被さり、仕事もこなさなければならないし、学校にも行かなければならない。いつまでも哀しみに暮れている訳にはいかない。哀しみに蓋をして淡々と日常を取り戻しながらも時々どうしようもなく涙が溢れてくるのを抑える事が出来ない…この哀しみにどうやって折り合いをつけながら、その先の人生を生きていけと言うのだろうか?

それはやはり時間が解決する、としか言いようが無い。どんなに人から優しくされても、どんなに優しい言葉を掛けられても、深く傷付いた心を癒やす事は決して出来ない。時間が流れる事でしか傷付いた心は癒されないと感じる。
田舎に帰ったレナに、パリに来て欲しいとダヴィッドは望んだけれど、レナはそのダヴィッドの想いにすぐに答える事が出来なかった。それはやはり時間が必要だったからなのだろう。待って欲しい。心が癒されるまで、事件を忘れる事は決して出来ないけれど少しでも心が癒されるまで…

時間は優しい。全ての人に平等に流れていく時間の中で、ダヴィッドはアマンダと生きる決意をする。それがサンドリーヌの願いだと思えたから。そして母に会う決意をする。それがサンドリーヌの望みだったから、アマンダにとっても良い事だと思えたからー

サンドリーヌの計画だったロンドンへの旅を、アマンダと二人で実行するダヴィッド。ウインブルドンのテニスの大会を見ながら、負けている選手に向かってサンドリーヌから教わった「エルビスは建物を出た」という言葉を泣きながら呟くアマンダ。今まで押し殺していた感情が溢れ出る様に号泣するその姿に胸が苦しくなる。
エルビスは建物を出た、もう終わり、ゲームセット。人生は思い通りに行かないー

そんなアマンダをダヴィッドは励ます。諦めたらダメだ、諦めたらそこで試合終了なのだから。負けていた選手が必死で巻き返しを図る。そしてデュースまで持ち込んだ時のアマンダの笑顔。人生は思い通りに行かない、けれど諦めなければ、立ち直るチャンスはあるはずなのだからー
はる

はるの感想・評価

4.8
パリ11区界隈の街の雰囲気が映し出されていてまずそれが良い。おそらくその風景と愛らしい登場人物を観ているだけでも今作は成立しそうだし、そうあっても良かった。
ダヴィッド以外のアマンダ、サンドリーヌ、レナという3人の女性が彼にとってどういう存在なのか、そして時間の中で変化していくその関係性を丁寧に描いた今作は本当に素晴らしい。

ネタバレになるが、ダヴィッド以外の3人の女性は基本的にダヴィッドが介在するかたちで描かれるため、彼の視点が反映されている。前半は本当に何ということもない日常が描かれていて、彼の人となりや姉、姪との関係性、そしてレナという新しい関係も生まれる。その中でこのシーンは大好きだなと思いながら観ていたのが姉のサンドリーヌと自転車でパリの車道を並走するところ‥。
ちょっとしたことで口論もするが父子家庭で育った2人の絆は強いと思わせる。その環境ではおそらく姉弟だけの関係性ではなく、サンドリーヌは母親のような部分もカバーしていたと思われる。後に明かされるがダヴィッドはジュニア時代はテニスプレイヤーとして有望だったという。今では複数の仕事をかけもちしているので挫折があったのだろう。そういう弟を見守り続けてきた姉、その喪失という現実は弟にとって簡単に受け止められるものではない。

あの事件で全てが変わり、というか少しずつ壊れていく。残された者にとっては冷静に受け止めようとするほどに現実が恐ろしいものに思えただろう。
母親を失ったアマンダ、身体だけでなく心に大きな傷を負ったレナ、そしてダヴィッド。それぞれが助けを求めているのに、それぞれが殻に閉じこもっていくことで破綻しそうになるのだけど、サンドリーヌからの愛をもっとも受けていたダヴィッドが再生していくことで他の2人も立ち直ることに前向きになった。
この過程の描写が丁寧なので優しさを感じる。劇的な気づきや変化というよりもやはり時間が必要なのだなと教えてくれる。そこを手抜かりなくやってくれているので深い感動があるのだ。

それは作家によるあのパリでの事件への配慮であり、願いでもあるだろう。最初は「アマンダ食べ過ぎだぞ笑」とか思っていたりしたけれど、あの無邪気さが鑑賞後ではせつない。
その子がラストのウィンブルドン、センターコートのシーンであのセリフを泣きながらつぶやいてしまう。立ち直っていたようでもその幼い心には癒しきれない悲しみが残っていて、自身を重ねるように彼女は劣勢の選手を応援してしまう。しかしテニスという競技では一時の劣勢は覆されるものだ。1ポイントが遠く感じることもあるが、粘り強く挽回することもできる。
応援している選手が挽回するとともにアマンダの表情が明るくなっていくところでこの物語は終わり。もちろんあの試合同様に始まったばかりなのだが、希望を強く感じさせるエンディングだった。

優しくて丁寧な今作のような映画は本当に素敵だなと思う。
gucci

gucciの感想・評価

3.8
主人公ダヴィッドは姉のサンドリーヌと仲の良い姉弟で毎日を楽しく過ごしていたが、ある日を境に姪のアマンダの面倒をみる状況になり、24歳の自由な生活が一変、恋も不安定、悲しみに暮れやるせない気持ちをどこにもぶつけられず、独り密かに人混みで泣くシーンは傑作。何故かアマンダがダヴィッドを叔父さんと呼ぶという今時じゃない感じと、美人ガールフレンド役のステイシー・マーティンが不必要な濡れ場を演じる、という疑問もありつつだが、堪能した。劇中に出てくる有名な比喩「elvis has left the building」はエンディングの曲でも使われててナイス!
"大丈夫。時間ならたっぷりあるわ"

「アマンダと僕」
AMANDA
2018年フランス
@京都シネマ

めちゃめちゃよかったです。下半期No.1!

肉親を亡くした悲しみを乗り越えていく作品はこれまでにたくさんあったけど、過剰さはほとんどなく、これほど丁寧に繊細に撮られた作品をちょっと思いつかない。

まず、それが起きるまでの母娘と姉弟と彼氏彼女をたっぷりと丁寧に描いてる。姉の娘アマンダを迎えに行く日々、僕ダヴィッドと姉の仲の良さを示す自転車のシーン、アマンダの疑問「Elvis has left the buildingって?」に丁寧に答える母親、そしてエルヴィス「Don't be cruel」に合わせて踊る母&アマンダ(このシーンだけでも鑑賞に値する)、で、出てるの知らなくてラッキーサプライズだったステイシー・マーティン!僕ダヴィッドとの距離の詰め方が実によい!僕も詰めて欲しい!

なかなかその時が来ないから忘れてたほど(笑)時間はたっぷりあるのだ。

だが、その時は突然に。(伏せます)

後半、ダヴィッドとアマンダが堂々たるダブル主人公として並び立つ。
ダヴィッドは悲しみを抱えながら、アマンダを支えないといけないのに、突然の仮父親的環境にうろたえる。
ダヴィッド自身はそれの現場にいなかったのに、レナたち犠牲者に励まされる始末、ここABP高い!*味わい深いポイント

アマンダは取り残された喪失と孤独感を抱えながらも、健気に強くあらんとする。けれど、後見人が決まるまでの間、あっち行きこっち行きの生活に一度は不満をぶちまける。なのに直後、また気丈に大丈夫だと主張する。アマンダって子は!

2人とも、泣く瞬間が唐突で、周りは肩を抱えるしかない描写がリアル。

詳しくは書きませんが、ウィンブルドンセンターコートを舞台にしたラストの捻り方も実にいいですね。
劣勢な選手に"Elvis has left the building"(もうおしまいだよ)を思い出して激しく泣いてしまうアマンダ。ところが盛り返していく姿を観て、そんなことはないと笑顔になる。
だがこの時点ではおろか、喪失が癒される日がそんなに早く来るはずはなく、時間はまだまだ掛かる。
違う、"大丈夫。時間ならたっぷりある"のだ。

ダヴィッドとレナの関係もまた、"大丈夫。時間ならたっぷりあるわ"。急がず慌てず、時間は掛かるけど前へ向いて行こうとする2人を祝福したい。

ただ泣かされるだけじゃなくて、人間が持ってる再生の力を心底信じて強く温かい気持ちで生きていきたくなる作品でした。

"Elvis has left the building" ?
SD

SDの感想・評価

3.9
自分のシングルマザーの姉が突然事故により亡くなってしまい、姪を育てる話。

フランス映画感があり、とても良い映画です。
子供の強さや、主人公の優しさに涙が出そうでした。