氷の季節の作品情報・感想・評価

氷の季節2018年製作の映画)

Før frosten/Before the Frost/Et bedre liv

製作国:

上映時間:104分

3.8

あらすじ

「氷の季節」に投稿された感想・評価

えび

えびの感想・評価

-
東京国際映画祭でスケジュールが合わず観られなかったけど、トーキョーノーザンライツフェスティバルで上映され、やっと観ることが叶いました。
とにかく救いがなくて、重厚。デンマークの曇天、映像も暗く、心がどんよりしてしまった(大好物)。ほとんどホラー。
あまりの極貧さに牛を売るように娘を売る。
広い農地・湿地があっても、作物は実らず人手もなく、今日食べるものにも欠く。でも地主であり続けなくてはいけない。教会で良い席に座らせてもらうために。
最善と考えて画策したはずなのに、大事にしていたもの全て失う。牛は主人公のメタファーだとしたら…。
脚本の完成度の高さに感服。秀作だと思った。
ShYm

ShYmの感想・評価

-
よき映画
爆睡系かと一抹の不安があったけど、幕が開けてみれば傑作でした。みすぼらしい爺さんが主人公の映画で4.5以上つけるの初めてです。

絶対悪さえも必要悪に呼び替えてしまえる、人間の自己正当化の性質が顔を出し、それがスパークするときの鈍い光が目に見えるようでした。
haruka

harukaの感想・評価

4.0
人間、目の前にチラついた富と、一度あげた生活水準は落とせない、守りたい、そういう生き物なんだろうなと思わされる。覚えた喜びを、なかなか手放せない。かぶる帽子が変わること。日曜の教会で席があること、その席がより前方であること。気がつけば、自分で自分の首を締めて、もう戻れない。

メス、スペルはMADS。
sidekick

sidekickの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

● トーキョーノーザンライツフェスティバル 2019
●料金1200円
●あらすじ
イェンスは、荒涼とした農地で娘とふたりの甥と暮らしていたが、小麦の不作に苦しむ中、厳しい冬を目前に控えていた。窮地に立たされた彼は、裕福な農家に土地を売り、娘を嫁がせるが…。1850 年代のデンマークを舞台に、娘の幸福のためにそのモラルを揺るがせていく父親の姿をサスペンスフルに描く。
●内容も陰鬱だが、画面も終始真っ暗。照明は自然光とランプとロウソクの灯りだけ?
●全面的に父親が悪いとは思わない。娘の持参金の為に保険金目当てで放火、結果的に甥っ子らを見殺しにするけど、可愛がってはいたし…。娘の変わり身の早さと嫁ぎ先の姑の奸計に慄然。
●娘にダンスのステップを教えていた父親のささやかな幸せのシーンに対し、ラストに結婚式で娘と踊る父親のこんなはずじゃなかったと思われる複雑な心情の幕切れも見事。
ゆうき

ゆうきの感想・評価

4.0
ノーザンライツにて。タイトルからして不穏な気配がぷんぷんなんですけど、案の定の北欧あるあるつらみ映画でとても良かった。観終わった時の口の中に砂でも残ってるような後味。これですよ、これ。
家族のためを思っての行動が家族を破滅させていく。でも何もしなければやはり破滅していたかもしれない。それでも、それだとしても、あの犠牲に見合う価値はそこにありましたか。自分だったらどうかな。貧困はつらいものな。
彼らの将来に想いを馳せてしまう。
XiaoZhang

XiaoZhangの感想・評価

3.7
壮大な自然とか綺麗な風景なんてものはなくて、寒さと飢えと不毛の地と暗さと悲しみと選択肢のない選択とか目を逸らしたくなるような人間模様だった。これは後に残る映画。
音楽は大好きなDanish String Quartetのルネが手掛けたそうで、彼らの和音がこれまた美しすぎて、アルバム収録の曲が流れた時にはちょっと放心状態だったな〜 美しいとかカッコいい北欧じゃないのを知られてよかったなあ
miyagi

miyagiの感想・評価

3.0
トーキョーノーザンライツフェスティバル2019より。
貧困を抜け出すため、家族を幸せにするため、主人公のじいさんは懸命に生きるのだが、目的意識を見誤ると不幸の道に転げてしまうことがまざまざと示される。

とはいえ、狙いだと思うがさすがに画が暗すぎる。
何やってるかわからないレベルで、見ていて辛かった。

最後の娘の「ありがとう」があまりにも意味深。



2019劇場鑑賞21本目
Soh

Sohの感想・評価

-
今日の糧を得るための選択
TOT

TOTの感想・評価

3.6
強欲爺さんのボタンのかけ違い(格調高め)。
闇の階調を見ているのではってくらい暗い画面、影絵のような世界で目を凝らして見る悲しき人間のカルマ、イェスパー・クリステンセンの深い皺、鋭い眼光。
清らかな者はずっと清らかなまま、一度泥を掴んだ者の手は更なる泥を掴むだけ。
見えないものを見ようとするのは全て誤解だって誰かが言ってたよ。
>|