水のまち

ブラ! ブラ! ブラ! 胸いっぱいの愛を/ブラ物語の水のまちのレビュー・感想・評価

4.0
“翻訳なしでどこでも理解されること” 世界平和の根源にあるかのようなこの素敵な試みのつづき。それを逆手にとるように意思の疎通が掛け違いのままに進むやりとりの空白に、おっぱいと老いた孤独が少しはみでるbitter sweet。シアン色したブラの魔法に、幸せのrightsizeを求め、扉をたたく。眉間だけで笑わせ、コルネットを吹くドニ・ラヴァンの格好良さ。車輪とレールのリズムに、パンタグラフもスパークし、胸高鳴る。

せっかくセリフがないのに観客席の君が独り言を口に出したら台無しだよね?ノリノリで手でリズムとったらダメだよね?だから耳元でパチンと指を鳴らしてあげたんだ。そしたら魔法にかかって静かになった。アピールのような大きな空笑いに皆がつられて笑う相変わらず低俗な客層の国際映画祭、そこ笑うならドリフでいいじゃん。来年からはQRコードでお子ちゃまは弾いてほしいな。そしたら私も入れなかったりして。
“静かな場所”でまた観たい哀愁の喜劇。
水のまち

水のまち