おいちゃん

ジェミニマンのおいちゃんのレビュー・感想・評価

ジェミニマン(2019年製作の映画)
3.7
「巨匠アン・リーがボンクラアクション映画を撮ったら」という実験みたいな映画。

とにかく映像が美しい。
構図も色彩もキメキメでビスタサイズのショットがいちいち絵画のように美しくさすが巨匠。
流石に120fpsではないし、Netflixの通常プランで4Kでもないが、4K&HFR撮影の恩恵を受けているのだろうか。
映像の質感が他の作品と違う雰囲気な気がして面白かった。

フルCG若スミスのクオリティは手放しで褒められる技術革新。
なだけにその出会いまでに時間がかかりすぎる構成がもったいない。(大変だからあまり出したくなかった?)

銃撃戦とカーチェイスシーンのクオリティが異常。
長回してもカットで見せても見やすさと迫力を共存させるの流石すぎる。
HFRの恩恵もあるのか。
完璧なカメラワークできっちりタイミング良く全てのアクションが収まるのが気持ちいい。

こんなヴァンファム映画みたいな設定の凡映画を高度な映像技術革命と巨匠が撮るビジュアルの圧倒的なパワーだけでここまで魅せられるアン・リーの株が普通に上がる案件だった。


江原vs山寺という吹き替えオタク歓喜のプロモーションをしておきながら、メアリー・エリザベス・ウィンステッドの吹き替えを菅野美穂にした愚行は何よりも許し難い。
昔からちっとも上手くなってないし声が合ってないよ!!
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