"ナメてかかると実は面白い映画"なんだろうなって思ってた。
そういえばめちゃくちゃ久しぶりのIMAXとかではない普通の3Dで観ました。
普通の3Dっていつが最後だろう。割とマジで『ザ・ウォーク』とかかな。あとで遡ってみます。
本作はHFR(ハイ・フレーム・レート)っていう、1秒間に60コマのヌルヌル映像が売りなんですよね。(普通の映画は24コマ)
ということで、それを存分に堪能できるであろう3Dでってことなんですよ。IMAXは時間的に行けなかった。
そんなHFR 3Dですが、映像の革新性は凄かったです!始まってすぐは「なんだかNHKのドキュメンタリーみたいだなぁ〜」なんて思ってたんですが、アクションシーンになるとそのヌルヌルした映像が活きる活きる!
それだけじゃなくて、単純にアクションシーンそのものも超カッコよかったです。
ワンカットで起こることの情報量の多さに圧倒されましたし、オフロードバイクで顔面殴られたり、パンチやキックの防御に銃の発砲を使ったり
コンナノミタコトネー!って描写の連べ打ちでした!
終盤取って付けたように出てくるラスボス的なアクションキャラクターの動きとか、本当に僕好みといいますか、なにあのヌルヌルした動き!カッコよすぎる!!
設定は取って付けたような感じだけど!カッコいいから!
残念だったのは、ウィル・スミス同士の戦いが基本夜ってところ。
3Dでのナイトアクションは見づらいって3Dが出始めた初期(『アバター』のときとか)から思ってることなんすけどね。
多分ウィル・スミスを同一画面に収めるためのCG加工の粗とかを隠すための"夜"なんでしょうけど、せっかくなんだからさ………なんだか本末転倒じゃないですかね。
そしてやっぱりドラマパートに戻ると、とくに昼間のシーンは60コマだと画が安っちく見えてしまうのは否めないのかなと。
心なしかクライヴ・オーウェンとかの演技が下手に見えちゃうんですよね。
また、そういったアクション以外の場面に関しては、引きの画が極端に少なく、人物を画面の中心に置いたバストアップが基本で(インスタグラムみたい)
しかも3Dの弊害なのかなんなのか、背景が全部はめ込み然としてて、単調だし安っぽいしで、とにかく退屈でした。
これだけ映像に力入れてる風の作品だったら、ストーリーテリングこそ映像力で持っていってほしいのに、セリフは全部説明だし、その説明シーンが単調なショットの単調な連なりだし、
「HFRでウィル・スミス同士が戦うアクションシーン」を撮りたいがための取って付けたシーンのように思えて仕方がなかったです。
上映中に時計を見たのは久しぶり。
見終わって他のお客さんから聞こえた「これラジー賞行けんじゃね?」って声には大いに納得です。
ただラジー賞とる映画って僕は嫌いになれないんですよね。愛着湧くし、なんだかんだ大好きなシーンがいくつもあったりするんですよ。
【追記】
1秒間に120コマだそうです
やばいな
【追記2】
追記した120コマってのは一部の劇場で、やはり僕が観たHFRは60コマでした。
……が!ついに!
2019/11/8
MOVIXさいたま にて
ドルビーシネマ 3D+in HFRで観ました!
ここは120コマなんです!
そしたら、もうヌルヌルとかを越えて、肉眼で観てるみたいでしたよ!もはやコマ数がどうとか気にならないくらいに!
初見時のスコアは★3.5でしたが、120コマで観たことで現在のスコアへ!
【追記3】
2019/11/12
ユナイテッドシネマららぽーと豊洲にて
2D 字幕
一応普通のもの観ました
くそ面白くなかったです。ポイント使って観たんでダメージ少なめですが、やっぱ形式次第でここまで違うか!と驚きました。
24fpsだと見づらいアクション映画