シネフィル母ちゃん

三人の夫のシネフィル母ちゃんのレビュー・感想・評価

三人の夫(2018年製作の映画)
4.8
上映中のほとんどの時間が喘ぎ声だったような......。
セックスシーン満載、なのにどこか御伽噺で不思議な浮遊感があった。

冒頭から焼かれたアワビのショットで、「これは覚悟して見なきゃだな、、」と、これから始めるであろう官能的な世界を前に緊張。

人間離れした性欲を持ち、喘ぎ声はイルカの鳴き声みたいな娘。
ギャンブル依存の父親。
娘の息子の父親である初老男性。
娘に恋をしたガリガリメガネくん。

この4人の関係が摩訶不思議。
完全にイカれてる。
女性目線からすると複雑な気持ちにもなるが、なぜかこの4人が好きになってしまった。
娘の性欲を沈めるために3人で力を合わせて〇〇〇をあそこに突っ込むシーンなんてオカルトと不謹慎が融合してる酷いシーンなのかもしれないけど笑ってしまった。

とにかく目に飛び込んでくるもの全てが強烈で、そこに映像美や独特の雰囲気が漂いまくっていて大好きな作品になった!!!

主演女優の怪演も素晴らしい!
心身ともにとてもキツかっただろうに。。
でもあの役は彼女にしか出来なかったと思う!
真っ白な肌に幼い顔立ち、決して痩せてるとは言えないぽっちゃりボディ。
そしてあのイカれた表情!
彼女あっての作品だった!!
ちなみにゲストとして登壇した主演女優さんは、劇中とは正反対のほっそり美人だった。
こんなにも見た目が変わるなんて、、役作りスゴすぎる......惚れた。。


そして終盤の
モノクロの世界の中、唯一色づく彼女の赤
い布。
力強く、幻想的で美しかった!!!!