ラグナロクの足音

堕ちた希望のラグナロクの足音のレビュー・感想・評価

堕ちた希望(2018年製作の映画)
3.4
さて東京国際映画を振り返る。今年は地味なラインナップの反面、日陰の良作が多かった。本作は売春婦に生まれ堕ちた彼女が自らに宿った子どもを守るため希望を求める逃避行。ナイジェリアンの売春婦街の話は知っていたが、それを牛耳るイタリア人のマフィア(?)たちの状況はまったく見聞きしたことがなかったので、とてもショッキング。しかし、かなりの部分で説明を省いており、知識なしでみるとかなり呆気にとられる。個人的に彼女が唯一信頼する謎の男が経営していたという遊園地のシーンにグッと来た。あんな恐い乗り物あります?てか危ないやろ。NASAの訓練施設じゃあるまいしw 今回最優秀女優賞に輝いただけあって主演のピーナトゥルコの演技には、絶望の淵にいる孤独な女性ならでは凄みがすごく顕われていた。犬にも最優秀ペット賞あげたいなあ。
ラグナロクの足音

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