ホンのシネマ

ホワイト・クロウ 伝説のダンサーのホンのシネマのレビュー・感想・評価

3.2
この作品は、実在するソ連(ロシア)のバレエダンサー、ルドルフ・ヌレエフの生涯を描いたもので、彼がパリで亡命する過程も描かれています。


今の若者は「ソ連」とか行ってもわからないかもしれませんが、この作品を見れば、冷戦時代の空気感が変わるかもしれません。
KGBの方々の監視や、当たり前のように現地のダンサーとの交流が制限されている様子、亡命時の緊迫感も伝わってきます。

でも!
私が注目したのは前半部分に、結構長いこと映し出されるバレエの練習シーン。トップダンサーでも基礎的な練習を繰り返しおこなっていることがわかります。単純な動きなのにとても美しく、ずっと見ていることができるこのシーンでした。

ソ連からパリへやってきて、とにかくバレエにプラスになるにはということで美術館などで多くの芸術作品を見て吸収しようとするルドルフと基礎的なバーレッスンの対比をくりかえし描くのを見て、トップレベルになっても基礎練習を怠らず、新しいものを吸収して進化を目指す彼のプロ意識の高さを垣間見ました。(尊敬)


もちろん、バレエの舞台シーンも多いですよ!

バレエファン必見です。
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