少しおかしくても、わたしはお母さんが大好き。だから一緒にこのおうちで暮らし続けたい、わたしはお母さんと一緒にいたいの、どんなことがあっても。お母さんはわたしと一緒にいるべきなのよ、ねえ、そうでしょう?
あまりに近すぎて、だからわたしの目はわたしの見たいものを見ることが出来ない。触れられる手に、その想いに、わたしは応えることが出来ない、あまりにも重たすぎて。この家は、この部屋は、わたしの帰る場所じゃない。
狭く暗い鳥かごから飛んで行った母は、
水の底から目を覚まし起き上がった娘は、
野生へと放たれたフクロウは、
大きな翼を広げ、舞う。とても気持ちよさそうに。
やっと自由に踊れるようになったんだ。
これがふたりの母娘の形。