ぶみ

アドレノクロムのぶみのレビュー・感想・評価

アドレノクロム(2017年製作の映画)
2.0
100%ドーピング、観る危険物。

トレヴァー・シムズ監督、脚本、主演によるドラマ。
人間の臓器から抽出される究極のドラッグ「アドレノクロム」を追い求める人々の姿を描く。
これは、ヤバいやつでした。
終始、トリップ感を演出したエフェクトがかかっており、一応「アドレノクロム」を求めるギャング団とイラク帰還兵の話ではあるものの、正直何がなんやら。
そんな中、ベテラン俳優トム・サイズモアが登場していたのは驚き。
そして何より、観賞当日の状況で言うと、全国19館の公開で、どこも一日一回のみ、かつレイトショー手前の時間帯である18時や19時台の上映が殆どという、やる気のない状況がヤバさを伝えてくる。
とりわけ、私が観たイオンシネマではレイトショー価格になる5分前の19時55分開始という、嫌がらせかのような設定であり、なおかつ『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』が公開される中、あえてこれを観る奇特な人は私だけだろうと思いきや、結構同志がいたのには苦笑するしかない。
映画自体は意味がわからなすぎて、ドラッグを使うとこうなるよと言う啓発ムービーとして捉えるしかなく、一周回って、超B級作品を大スクリーンで眺める背徳感を味わえる珍作。

西へ向かえ、友よ。
ぶみ

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