まみた

月極オトコトモダチのまみたのネタバレレビュー・内容・結末

月極オトコトモダチ(2018年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

人に壁を作ってしまって生きているからか

人と接してるときは 演じてしまうし
自分の実際の感情とかけ離れてるところで

言ってほしいであろう言葉をかけたり
同調したりする。

それで自分が保てているところがある。

だから全く初対面の人をレンタルして
自分と時間を共有してもらうということが
全然想像できない。

自分は、その人の前でどういうキャラでいたらいいのかとか、わからなくて

全くの他人と過ごすことって自分にとっては
本当は空っぽな自分をさらけだすことになってしまうし

何も備えていない
丸裸の状態を見られるのが怖い。

でも、他人だからこそ自分の素を出すことができるという人もいて、
レンタル業は存在しているんだなあ。

劇中において
『男女の友情は成立する』という結論を
ナサとヤナギとタマキが無理矢理持っていこうとしていたように見えたのは
わたしだけかなあ。

ナサの看病中にタマキとヤナギが初めて顔を合わせるシーンの
お互いを見る視線は、音楽を越えていたように思えたし、

夜のヤナギの家でのナサとのキスには
業務的ではなくて、お互いの内側からでる
情が溢れていたように感じた。

相手の肉体的な温度にふれると、意識してしまって どんどん好きになっていくとかないのかなあ。

ヤナギがナサ以外の人とレンタル業してるシーンから
ヤナギとナサが重ねてきた時間の尊さが浮き彫りになってたように感じたし。

行き場のないもやもや感が
自分の心の中に藻をはるようにへばりついている。


友だちだけど、ずっとそばにいたい と思ったりするのは
それは今の関係がいちばんよくて、
万が一さらに踏み込んでしまうことがあったとき、築いていた関係が崩れてしまうということも考えられることをわかっているからなのだろうか。
まみた

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