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メランコリックのmingoのレビュー・感想・評価

メランコリック(2018年製作の映画)
3.8
本作はディストラクションベイビーズがコメディに分類されるのと同じ類のサスペンスコメディ。観た人ならわかると思うがサスペンスともコメディとも違う感覚の、不思議な多幸感に満ちた意欲作。ロケ地は「ケンとカズ」でも使われた浦安の銭湯松の湯が舞台。その銭湯を夜な夜な「人を殺す場所」として貸し出していて、東大卒のうだつの上がらない主人公が巻き込まれていくというストーリー。総資金はカメ止めと同じ300万円。ツッコミどころは多々あるけども、非現実と現実の狭間で揺れ動くココリコ田中似の主人公が愛くるしい。設定・脚本・登場人物全然良いのだが、もう少し初期の黒沢清みたいな雰囲気と画に近かったら傑作。次回作がどう転がるかも注目したい。
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