ギズモバイル

メランコリックのギズモバイルのネタバレレビュー・内容・結末

メランコリック(2018年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

≪ざっくり評価≫
独特の笑いと感動がある低予算作品。一見の価値有りだが、綺麗にまとめている反面、意外と尖ってはいない。

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総合評価 (/7) ☆ 3.1
シナリオ 3
総合演出 3
独創性 4
完成度 3
心理効果 3
相性(*2) 3
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【ネタバレ】
東大卒とメガネ以外に何も取り柄が無い上に、東大卒のキャリアすらまるで活かせてない主人公がヒロイン目当ての下心全開で銭湯でバイト(※着替えは見れません)。無事交際に発展するも、実は銭湯が殺し屋兼死体処理施設として夜間営業していることを知って夜シフトも積極的に参加。有能な同期バイトにどんどん差を付けられ焦るが、実は同期が元殺し屋ということが判明し、元請(ヤクザ)と雇用主(オーナー)を殺してハッピーエンド。

≪突っ込んだ感想≫
監督と金髪役の人たちの舞台挨拶有り。使えるものを全て使って作った映画。いや、どちらかというと、使えるものによって作られた映画と言うべきか?制作に深く関わるお二人のセンスが良いので、低予算を考慮すると非常に面白い良作に仕上がっているが、優秀故にぶっ壊れた何かも感じなかった。キャスティングはとても魅力があり、主人公のキモさとか金髪の好感度とかヒロインの笑顔とか印象的。とにかく面白い要素を詰め込もうとした結果、イマイチ軸がわかりにくい感もあった。

≪蛇足≫
「カメラを止めるな!」と比較されているが、個人的に面白いのは本作。ただ、カメトメは鉄板ゾンビネタだし独創的な構成とかネタバレ絶対厳禁とか映画そのものをテーマとしたある種の深みがあるので、話題性もあって息が長いのだと思う。それと比較して本作はセンスだけは際立つが、話題が広がりにくい。