東大を卒業したものの就職はせず日々日々アルバイトをしながら実家住まいの和彦は、ひょんなことから近所の銭湯でアルバイトを始める
しかしそこは深夜になると、殺し屋による「仕事」が行われている銭湯だった
うわーーーー良い!!
良い設定だなーーー!!
ありそうでなかった!!!
日常の中に実は恐ろしい非日常が潜んでいる
好き好き好き!!!
当初期待していたハードバイオレンスゴアゴアビターな映画ではなかったのですが、良い意味で期待を裏切られました
低予算で作られたインディペンデントな映画だそうですが、出来る範囲でやれることを最大限やっている印象で素晴らしいです
例えば銃を用いたアクションシーンなんかは本当にちょっっっっっとだけなんですが、だからこそそのシーンにしっかり力が入っていて(誰がアクション指導なんだろう?ジョンウィック的な美学を感じる)すごく良い!!!
リソースの分配が上手いな〜と唸りました
主人公の「なんかこういう奴たまにいるよな……」という変な奴感
それを培ったんだろうな、という謎の説得力のある家族の変さ
ヒロインの親近感ある可愛さ
相棒となる松本の「髪型自由のバイト先にいるバンドやってる後輩」感からのプロフェッショナル感
銭湯のオヤジの正体不明の不気味さ
ヤクザのオンナがアジア系外国人というアクセント
どれもこれもキャラクターが良いし、低予算ながらクオリティをグッと持ち上げる役者陣の演技の良さ
有名俳優がいないからこそ、先入観なく「この人はこういう人なんだろうな」て勘違い出来て、そこに没入感が発生するんだよな…
演出が良いんだろうか
日常の中に非日常が隠れている
けれど、その非日常すらもその住人にとっては日常と化していく
そういう展開のリアリティは素晴らしかったです
ただ、ちょっと戯曲的というか
感情のリアリティはどのくらいあるのだろうという
例えばすごい衝撃的な体験をした主人公(銃打っちゃってるし)が、そのまま日常に戻って女の子とキャッキャうふふ出来るの?とか
いや松本良い奴みたいなってるけど、かなり殺ってるよこいつ、その辺どう折り合いつけて友達やってくの?とか
それ全部気にならないくらい全てにおいてボンヤリしてるのが主人公なのかも……?とか
キャラクターの感情に関しては結構「?」な面もあったり
暴力的なようで、実はほとんど暴力は描かれていない(描けていない)
のもそうなんですが
自分がどのくらいのリアリティラインで観ればいいのか迷うところもありました
ともあれこれの10倍の予算かかってる大概の邦画よりよく出来ており間違いなく面白い映画だと思いました!!!
やっぱり松本が好き!!!
プリン頭になってないし、割とこまめに髪の毛ブリーチしてんのかな?と思うと萌えます!!!!