メランコリックの作品情報・感想・評価

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「メランコリック」に投稿された感想・評価

とても面白かった!
すぐに洗えて燃やせる銭湯は、人を殺して処理するには最適な場所(笑)

昔ながらの町の銭湯の裏の顔がそういう血なまぐさい現場であるのが面白いのだが、殺し屋役を担う同僚の松本くんは終始歳上に敬語を崩さなかったり、主人公の両親はずっとほのぼのとしていたり、殺人シーンの怖さとそのなんとも言えないほっこり具合、そして主人公のヘタレっぷりが色々と混ざり合って面白い。彼女は笑顔が素敵で可愛いし。

「お風呂屋さんの仕事も、結構危ないんですね」というお父さんのとぼけるにも程があるセリフに爆笑したあと、そういや自分でにも、あんな風に何度も味わいたいかけがえのない瞬間があったなと思い出したし、またそれを味わう為に人生ってあるんだな、と前向きになれる言葉を聞いた。

笑いあり、アクションあり、怖さあり、スリルもあり。
そういや銭湯って、歳もそれまでの人生も全く異なる人々が集まる場所だったな。
本作もそんな感じ。温かい気持ちになれました。
Ab

Abの感想・評価

4.0
記録用
海

海の感想・評価

-
細かな演技に、「あーいるいる。いるよね〜こんな人。」と感じるキャラクターしか出てこないので、妙な親近感や既視感が映画の中に引き込んでいく。サスペンスコメディとは言っているけど、恋愛したり友情があったりと色々な気持ちが散りばめられているので見応えが物凄くある。低予算とは思えない程。
hana

hanaの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

怖い映画なのかな?と若干緊張してたんですが引き寄せられるものに抗えず鑑賞しました。

大当たりでございました。
一番の魅力を感じたのはキャラクターです。主人公の元ニート、いるいるこういう人、いる~~!!すっげー挙動不審なメガネな~!!その彼女になる女子、いるいるこういう女子いる~~!!別れる時のその感じな~!!
主人公の銭湯での相方である殺し屋の彼、彼はちょっと漫画チックなキャラクターだなと思ったんですが、途中からは「こいつもいるな…」ってなってました。お芝居が上手い…
話は結構色んなテーマを孕んでいて、個人的に熱かったのは主人公⇒殺し屋の彼への嫉妬とか羨望です。それとどう向き合うのかっていうとこと、あとは例の女子との恋愛も絡んでくるしうまいなぁと思いました。
ポスターから受ける印象が「不気味」が90パーで、(なんていうか色調が韓国の怖い映画みたいなイメージだった)実際見たら不気味は8パーぐらいしかなかったので、残りの92パー部分がめちゃくちゃ素敵だし、それを見たい層をキャッチできるデザインとかだったらもっと良かったんじゃないかなと余計なお世話かもしれませんが思いました。それでも私は観たのであんまり関係ないのかな。
とにかくめちゃくちゃ良かったです
また劇場で観たい~
始まる前はポスターの情報しか見ませんでした。だから、恥ずかしながらこの映画がインディーであることも、クラウドファンディングされたものであることも何も知りませんでした。

正直な感想を言うと、最初は鑑賞する映画として全く楽しめませんでした。
主人公は東大卒という肩書きだけを提示されて、実際にそれらしいことはなにもしない観客に何も提示されない、「東大卒なのに働かない」コンプレックスを与えるためだけの東大卒という、作劇上の人物設定しか見えなかったです。
主人公の彼女も、「主人公の彼女」というキャラとそのための行動以外の何も見えず、正直薄っぺらいと感じてしまいました。別れるくだりなんて、都合の良い女だなぁ、以外のなんの感慨もわかなかったです。

これに始まりこの映画は、「ために設定された役柄」が非常に多かったです。
それが顕著なのが、ヤクザのはずなのに後ろに控える組織が何も見えない田中でした。
普通、主人公を育てるリスクを提示する前に、すべてのリスクの回避のために殺させるでしょうよ、空いた人員に組の若いモノをあてがうよう東さんに詰めるでしょうよ。田中を殺したとて、後ろの組織が黙っちゃいないでしょうよ。
この映画に出てくる人以外の外部の人間が全く見えなかったのが大変な問題だと思いました。
(松本さんはとても良かったですけどね。見方によって万華鏡のように、役割やキャラが変化していくキャラ造形は魅力的でした)


そんな鬱々と、まさにメランコリックな感情に過ごす前半中盤から一転、「田中を殺す」から始まる、シリアスな話の急展開には、とにかく笑いました。
銃弾を食らったはずなのに大声で慟哭する松本さんや、いきなり救急車も呼べない程の裏がありそうな人を連れてきながら、「その方は外国の方?」と聞く実家のお母さん。 銃弾を浴びたはずなのに、家にあるマキロン的なものをぶっかけられて完治する松本さん。大爆笑でした。


まぁ、それでもやっぱり「お前ら人を殺しといて、その結末はどうなの?」感が強すぎて、ノイズはありましたが…。

でも、めくるめく急展開に涙が出るほど笑っちゃったからもう、負けです。
インディーにままある勢いある作品としては、大変な高評価でした。
正直、もう一回見たい……!

このレビューはネタバレを含みます

全体的に「チープ感」がある映画だったけど、それも含めて面白かったなぁ。

まずは内容から。
主人公のナベオカは、東大を卒業しながら一度も就職したことがなく、アルバイトを転々として生活している。今は、無職だ。自分なりになんとかしないとという気持ちはあるが、積極的にどうこうする気力はない。そんな時、はじめて行った近くにある銭湯「松の湯」で、偶然高校時代の同級生であるソウジマと再会する。ソウジマは、ナベオカに気のある素振りを見せ、同窓会に誘う。同窓会では、高校時代目立たなかったヤツが起業家として成功している様を見せつけられ、居場所に困るナベオカだったが、そこでソウジマから、今働いてないなら銭湯で働けばいいじゃん、と提案される。そうすれば、会う機会も増えるし、と。
実際、銭湯で働くことになったナベオカ。同じタイミングで働き始めたマツモトと二人で、慣れない銭湯の仕事に精を出すが、ある日ナベオカは、銭湯の先輩従業員であるコデラさんが銭湯内で人を殺しているのを目撃してしまう。銭湯のオーナーであるアズマさんも一緒にいて、パニックになりながらも状況を整理すると、アズマさんは死体処理のために閉店後の銭湯を貸していて、コデラさんは殺し屋として日々忙しく飛び回っているという。行きがかり上、ナベオカは、死体処理後の清掃を担当することになるが…。
というような話です。

まず、設定がいいですね。確かに銭湯というのは、「血が飛んでも洗いやすい」「薪を燃やすのと一緒に死体処理が出来る」というわけで、人を殺すのにもってこいの舞台です。そこで夜な夜な死体処理が行われている…と言うと、ホラーチックな映画に思えるでしょうが、なかなかどうして、映画全体の雰囲気はほんわか、のんびりしてるんですね。確かに、ちょっと緊迫する場面もあるんだけど、そういう場面はむしろ稀で、人を殺してる場面も、死体処理後の掃除をしてる場面も、緊迫感はない。そもそも、ナベオカが、どういう心理なのか正確には読み取れないとはいえ、「死体処理後の清掃」という仕事に実にすんなり馴染んでしまう、という展開を見せる作品なので、ナベオカ視点で物語を追っている観客も、なし崩し的にこの世界観に慣れてしまう。

そしてこのナベオカの立ち居振る舞いが、「死体処理に関わってるのにふわっとしている」という映画全体の謎めいた雰囲気を作り出してるんですね。なかなか掴みどころのないキャラクターで、演技も上手いのか下手なのか判断しにくいというような感じなんだけど、独特の雰囲気を持ってる。なるほど、こういう感じの人間なら、こういう異常な状況にもすんなり馴染めちゃうかもなぁ、というような、妙な説得力がある。この主人公のキャラクターが、映画全体の妙な雰囲気を成立させてるなぁ、という感じがしました。

ストーリーは、「提示される情報が少ない」という理由もあるんだけど、なかなか先が読めないです。これを良しとするかどうかは見る人次第かなぁ。僕は悪くないと思うけど、ただ、「いきなりそうなる!?」っていうような唐突感を抱いてしまう部分もちょっとあったりして、全部を承服出来るかというとそうでもないなぁ、という感じはしました。

役者の演技は、演技についての良し悪しがちゃんと分かる人間では決してないけど、まあ下手かなぁ、という感じはしました。でもこの映画は、自主制作に限りなく近い商業映画だろうし、役者の演技をそこまで求めるのは酷だよなぁ、という感じはします。ただ一方で、まったく同じ脚本で、もっと有名な俳優が演じたら、やっぱりもっと面白くなるんだろうなぁ、と思ったりしました。ただ、有名な俳優を使うと、主人公のナベオカの雰囲気はなかなか出せないと思うんで、その辺りの良し悪しはあるかもしれません。おそらく観客が誰も知らないだろう、無名の、どんなな人物なのかまったく知られていない役者がナベオカという人物を演じたからこそこの雰囲気を出せたわけで、そういう意味では、役者の演技云々よりも、この映画全体の雰囲気のことを考えて、こういう無名の役者でやることがこの脚本には正解だった、ということになるのかもしれません。その辺りのことは、なかなか難しいですね。

個人的には、ナベオカが付き合うことになるソウジマさんが結構好きだなぁ。男的に、「あな感じで女子の方から来てくれるとかいいよね」みたいに思っちゃってるのかもだけど、なんか個人的に凄くいいなぁ、って感じがしました。あと、マツモトという役も、この俳優じゃないとなかなかハマらないだろうなぁ、という感じがあって、その個性的な存在感は良かったなと思います。

「絶対観た方が良いよ!」という感じで勧めることはないけど、個人的には好きな映画だし、こういうの好きそうだなぁ、と相手の趣味に合わせて勧めようかな、と思えるような映画でした。
ゆか

ゆかの感想・評価

3.3
ポスターとかから連想されるイメージとは少し違いました…。
しかし終盤のシーンが笑かしにきてて良かったです。
アンジェラ?!ってなります笑
miro

miroの感想・評価

5.0
一瞬も飽きない。登場人物がみんな魅力的。劇場で観れてよかった。
エリ

エリの感想・評価

3.6
東大卒の陰キャニートが働き始めた銭湯が、殺し屋の始末場だったという映画。最高のハートフルヒューマンドラマだった。笑いと青春とアクションと、微妙な心理あるある。こういう人いる。
明らかに低予算で演技のぎこちない俳優もいるのに本当に面白かった。
murabon

murabonの感想・評価

4.7
上映終了前に滑り込み観賞。
最高です、すべてのキャラクターが光っています。同級生の彼女役すごくいいですね、絶妙な可愛さです。
主人公の両親も最初は、この演技どうなのと思いましたが意味あるものだったと解釈しました。
話の展開も面白く、バイオレンス度もかなり低めなので万人に受け入れられる名作だと思います。
興味がある方は是非見てください‼️
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